第23期竜王戦、終幕

残念なことに、第6局で竜王戦は決着してしまいました。


今年2回、羽生さんのタイトル就位式に出席していますが、
毎回米長会長が、挨拶の最中に羽生さんをちらっと見て
「いつも最終局までやりなさい、って言ってるのに」
羽生さんはニコっと笑って俯いてました。


米長会長、渡辺竜王にも同じことを注意してくださいね(何!


どんなプロ棋戦も、アマチュア初心者には難解すぎますが、
このシリーズは本当に分からなかったです。
一局に2回も新手が出たり。


ど素人の印象で恐縮ですが、全体的に
羽生挑戦者が難解な局面に持ち込み、渡辺竜王はそれを
ていねいに捌いていたような印象です。


後番ではBSで「終盤か?」という状態の放送になりましたが、
羽生挑戦者が顔を真っ赤にして、しきりに扇子で扇いでいるいるシーンが
印象的でした。
対する渡辺竜王は、割とどしりと構えていて、何度も何度も
記録係(時計?)を見ている以外は、余裕をもって指しているように
見えました。


このシリーズの羽生さんも「嬉しそう」だったのでしょうか?
いつもより苦しんでいるように見えたのは先入観ですかねぇ?


今年の達人戦で、大内九段が佐藤九段に
「昔は『緻密流』とか言われたけど今は『自由奔放流』だね」と
仰いましたが、
今回の羽生挑戦者も、いつもの羽生流らしいトリックというより
『トレジャーハンター流』だね、という感じかと。


終わってしまえば「おもしろかったよー!」と言えますが、
シリーズ中は「こわー!!」かったです。


あんなシリーズを見せられたら、プロ棋士はもっと怖いですよね?
将棋界のトップって、バベルの塔くらい高いんだと思います。