同僚が会社を辞めた

ええ、将棋繋がりの同僚が、会社を辞めました。


思えば変な繋がりで。
もともと某とは将棋イベントで知り合いました。
お互い顔は知っているけど、特別仲良しでもない、みたいな。


いや、当時、某の方は私の勤務先を知っていたのですがね。


数年前、本社とは別フロアに席があった私は、
某の居るフロアには滅多に行ったことがなく。
初めて社内で某を見かけたときは、某は打ち合わせ中だったのに
「なぜ、あなたと、こんな所で会うんでしょうね!」と
詰め寄ってしまいました。


会社で某は、将棋好きを隠しても居なかったし、
イベントで早退しちゃうときも、周囲は快く送り出していたようです。


なので時には一緒に会社を出て大盤解説に向かったりしたのですが
もちろん、将棋イベントで仕事の話をすることもなかったし、
大盤解説に一緒に来たからといって、同じ会社だと
疑われることもありませんでした。


まあ…会社でも仕事の話をしたことは5回もないでしょう。。
すっかりイベントから遠去かっている私ですが、某が
棋王戦、楽しみですね」
とか
「今年の名人戦大盤解説は遠いよね」
とか、
将棋の風を吹き込んでくれていました。


某に将棋の指導を受けたい、なんてお偉いさんもいたりして
私にとって、某は将棋イベントとの命綱的な存在だったのですが。


仕事も出来る人だったので、その損失もありますが、
やはり「辞める」と聞いたときにはショックで
「なんで、そんなことになってるんですか?」と
詰め寄ってしまいました。


最近は、某は殺人級の業務で、過労シを心配するほどでしたから
辞めて将棋に戻れるのは、心の底から良かったねと思います。


好きなことのために、活躍してください。
私はいつ、イベント復帰できるかな…

スーパー講師、逝く

将棋を指さなく(もともと駒落ちしか指してないw)なって
三年過ぎました。
いつでも復帰出来るから、と。


将棋のイロハを教えてくれた、初級コースの講師だった方が、
今週火曜日に永眠されました。


三年前、手術をされた時にお見舞いに病院へ行ったのですが、
リハビリ中で、会えませんでした。
夜に、御礼のメールがあって、それが最後になってしまいました。


スーパー講師こと天野先生との出会いは、連盟のレディースセミナー
入塾初日でした。
伊藤真吾プロのサポートみたいな感じで、遊々塾と掛け持ちで
指導をしてくださったのです。


当時、連盟のビギナーズセミナーは、天野先生だけが担当で、
安いのに指導はビッチリで、レディースセミナーが難しい私には
補うつもりで通い始めました。
しかし、そのうち、天野先生のご厚意に甘え、平手を教えてもらうように(汗


駒落ちは上達の手段なのでしょうが、それではいつまでも、
誰とも将棋指せないですから。
将棋の難しさは、プロと素人では種類が違うでしょう。
それなのに天野先生は、私の思いを読み取って、面倒がらずに
丁寧に指導してくださいました。


例えば、こんな無知で無謀な私に。
http://d.hatena.ne.jp/shogi_green_summer/edit?date=20100610


講師と生徒、それだけの関わりでしたが、それでも思い出が沢山あります。


最近では、具合がかなり悪いと、Twitterなど読んで知ってはいましたが、
こんなに早いとは思わなかった。
寂しいです。


不出来な生徒ではありますが、天野先生に教われたことを誇りに思います。


ご冥福をお祈りします。

会社の将棋クラブ

今年の春頃です。
うちに会社の将棋チームが、ある棋戦で優勝しました。
2期連続の優勝で、波に乗ってるというか。


とはいえ、今まで棋戦に出ていなかったのですから、
それなりの棋力のある人が、低級で出場すればそうなるでしょ、
という具合です。


数年前まで、将棋の段位は実戦経験が無くても取得できました。
そうやって取得した段位をひけらかすかどうかは別として、
記念にはなる、というか。


そういうわけで、記念に弍段を取得している私です。


会社の電子名簿の趣味の欄に 「将棋 弍段」と入力したところで、
将棋関係の仕事の引き合いでもないかな、くらいにしか
思っていませんでした。


ま、当然の成り行きではあるのですが、
将棋クラブのリーダーから、唐突にメール
「次の大会、ぜひ戦力で出場しませんか」


そりゃ弍段なら、かなりの戦力でしょう。
しかし、メールであるのに、受けた途端に顔から火が出る想い。
やっべー、やらかした!って感じ。


実力が伴わないことをひたすら謝罪し、怪我が治ったら
練習の見学くらいには行く、と約束しました。


メンバーの練習相手にもならんでしょうな、私は。


恥ずかしい思いをしても、もうこれ以上、こわいことはない
電子名簿はそのままにしてあります。


嘘でも、免状を持っているのは事実なので
こういう出会いがあるのは良いことかも。


将棋は指せないけど、詰将棋5手くらいは瞬時に解けるように
訓練は続けます(汗

2015年も支部会員

年末、支部会長から、支部更新するか否かの確認が回りました。


昨年は結局、支部会はもちろん、すべてのイベントに行けませんでした。
みっくん(2年前の支部会で、こう呼んで良いと本人承諾あり)の指導日もあったのに、
断腸の思いで自粛しました。


そうこうしてるうち、レディースセミナー、ビギナーズセミナーの恩師である、
天野三段の支部ができている…
年末には「奨励会復帰試験」を受験するとの告知あり。


どんだけ将棋好きなんですか!! と思いました。
もう、プロになっちゃってください。心でめちゃくちゃ応援しますから。


そういえば、コマ落ちから習う通常の将棋教室で、唯一、平手で
教えてくれたのは、天野三段でした。
コマ落ちの終盤で、突然貪欲に相手玉を攻め始める私の癖は、たぶん、
この平手を教わっていたせいだと思います。


ですが、そんな恩はありつつも、私は今までの支部で会員更新しました。
金持ち支部というか…支部会には毎回プロ棋士が指導に来て、
対局だけでなく、大盤解説もしてくれて、プライベートでも(以下自粛
ひとえに、支部長の積極的な活動の賜物。別の意味で、
どんだけ将棋好きなんですか! ってことで。


活気のあるところが楽しいですね。


というわけで、今年も支部会員です。よろしくお願いします。


活気があるといえば。レディース仲間の研究会も続いています。
団体戦対策がメインではあるようですが、将棋を楽しむ、のが基調。
まだ参加できてないけど、よろしくです!

ここなっつの近況報告

すっかりご無沙汰しています、ブログにも将棋にも。


未だ上半身がまともに動きません。
8月、お盆明けくらいから右を下に寝られるようになりましたが、
基本、上向きにしか眠れず、寝返り打たずにいる状態です。
え、床ずれ? 悲しいかな、左足のかかとは床ずれで痛いです。


将棋の本くらい読めるかと思ったのですが、長時間座っていられず、
会社でデスクに向かうだけでヘトヘトになっているので
残念ながら困難です。
腕が動かないので、ベッドでゴロンと読むことも叶わず、
本当に遠ざかってます。


最近では、こんなに遠ざかるのは、自発的に始めた趣味ではなく、
他人に影響されたからで、熱が冷めたら興味は持久しないのか?
なんて考えることもあります。


本当にそうなのかもしれないけど…
しかし、自発的に、生まれた時から好きだったことも、
今はやれずにいます。
単に学校を休んでるだけでなく、家で自習的なこともできていません。
それをやるには、私のいびつな上半身に負担がかかりすぎるのです。
根性だけではどうしようもなく、むしろ早く始めたいなら
いまはジッとガマン。それが近道なのです。


となると、やはり将棋に対しても、熱が冷めたなんて簡単な感情では
片付けられないような気がしてくるのです。


私の左手の小指は、もう一生動きません。動かなくなってしまいました。
このままでは他の部位も動かなくなるでしょう。
だから今は、片道一時間弱の、専門の理学療法士のところへ
週二回通ってリハビリしています。
毎朝30分のリハビリと、ラジオ体操も欠かしません。


あと何年かかるか分からないけれど、身体が元に戻って日常生活が
送れるようになったら、将棋にも熱いものが戻るかもしれません。


そうなったら、このエントリーは消しましょう。


今でも色んな勉強イベントに誘ってくれるレディースセミナーのみんな、
信じて待っててくれて、ありがとう。

簡単に言うなw

ご無沙汰しています。未だに左上半身が動かない、ここなっつです。
長時間座っていると左手が腫れ始めるので、まだまだ将棋塾にも
イベントにも参加できずにいます。


ファンには怒られていましたけど。
前に羽生さんが名人を奪取されたとき、「もう羽生名人は無いかも」と
暴言を吐いていました。
嫌がらせとか、嫉妬とかではなく、…なぜ嫉妬?
名人とれなくても当たり前な戦国時代だと思ったので。


本当にそう思っていたので、スーパースターが名人に帰り咲いたのは
単純に嬉しいです。
まだまだ戦国時代も甘くはないですね。
ん?辛くはないですね、と言うべき?


名人就位式には行きたいー!と思っていたのですが、
右半身に不調を来たしているあいだに定員になりました。
まぁ、羽生さん本人に暴言を吐かないための天の配慮でしょう。


詰将棋をたまにやるものの(某天王、約束破ってスミマセン)、
盤に向かうことはなくなりました。
駒落ちの手順も、ほとんど忘れてます。指したら思い出す?
仲間が団体戦に向けて研究会を熱心にやっているというのに、
まるっきりダメダメですね。


将棋もね、なんだかんだ、体力も気力も要ります。
本気でやったら体育会系ですしね。


病院内のカフェでまったりしていたら、同世代の女性が
母親の悪口を言っていました。
「向上心がない!私なんて、この年から将棋習おうかと思ってる
 くらいなのに!」


ふむ。人に「向上心がない」と言う引き合いに「将棋を習う」を
出すのであれば、まずやってみてから言え、と思いました。
続けられるのか、あなたに?
この年から始めたら、あれだけある戦法に、まず面食らい、
子どもの俊敏な判断にまごつき、相手の手を読む前に自分の手が読めず、
向上心だけじゃダメだと思い知ることになるでしょう。


向上心より好奇心のほうがマシかもしれないw


まぁそれも、身体が動かないことからくる嫉妬ですかね。


来年の夏には、また浴衣を着て、支部の勉強会には行きたい、と。

将棋好きの業者さん

怪我のあまりの激痛に、座っていることすら困難だったこの夏は、
結局、イベントのみならず、プロ棋戦のネット中継を
観戦することもままならなかった。


気付けばまたタイトルフォルダーが変わってる…


蛇足だが、免状の「会長」「名人」「竜王」の名前を
「米長」「羽生」「渡辺」にこだわりたくて猛勉強した私は
結果的にレアな免状を手にしたことになった…(涙)


「谷川」「佐藤」「木村」になったら、また猛勉強なのは間違いない。


さて。タイトルの「業者さん」だが。
片手の動かない私は、エアコンの掃除が出来ない。本格的に寒くなる前に
お掃除業者に依頼した。
弟Bにも立ち会ってもらった。


弟Bは指す将棋なら私より強いが、プロ棋戦には興味がないし
戦法などまるで知らない。


部屋の一番奥は突っ張りで仕切ってあって、小部屋みたいなスペースがある。
その机の前の壁に、数年前の将棋カレンダーの佐藤九段の写真を貼ってある。
盤に向かって真剣に考えてるふうなポーズなのだが。


エアコンお掃除業者がエアコンをチェックしようと、自前の脚立に乗ったとき
突っ張りの上部から佐藤九段が見えたらしい。
「あ、佐藤さん…」


ここ:弟B: ( ̄-  ̄?) ( ̄-  ̄?)


業者さん:「これ、佐藤九段ですよね? なんだか見つめられてるみたいだな」


ここ:( ̄□  ̄!!) 「あ、見えましたか?というか、よくご存知ですね?」


業者さん:「日曜日にNHKで将棋やってますよね、あれ、毎週観てるので♪」


なるほど。しかしいくら将棋ブームがきているからといって
佐藤九段の写真見て名前分かるとなると、相当好きじゃないですか、将棋?


聞けば縁台将棋はするけど、強い老人に負けてばかり。
この前初めて、千駄ヶ谷将棋会館に行ってみたのだとか。


業者:「初心者なので、手堅く棒銀で攻めるんですが、どうですか?」
ここ:「居飛車党なんですね? 銀を使うなら棒銀が一番…
    って、加藤一二三九段は仰ってましたよw」
業者:「はは、加藤九段のようにいけばですけどw 守りが分からないです」
ここ:「矢倉に組めたら安心ですよね。でも相手が振り飛車だと
    矢倉にしてるスキを与えてくれなかったりで…左美濃か銀冠か…」
業者:「私はいつも高美濃に組んでます!」
ここ:「自分も振り飛車なら美濃でもいいんですけど…心もとないですね。
    初心者なら穴熊にしとくと安心なんですけど」
業者:「穴熊?! もっと組ませてもらえないんじゃないですか?!」
ここ:「そうなんですよねー」


ここ:「縁台将棋でのんびり棒銀やってたら勝てないですよ。
    ちゃんと戦法意識して戦いたいなら、千駄ヶ谷道場がお薦めです」
業者:「私は横浜在住ですが…」
ここ:「下手に品川とか行かないほうが良いです。覚える前につぶされます。
    千駄ヶ谷が無難ですよ。強烈に強い子どもとか居ますから。
    運が良ければ、プロ棋士が横から見てアドバイスくれます
    (誰のことだ??! w)」


ここ:「お金はかかるけど、ビギナーズセミナーでは奨励会員が教えてくれます。
    上手が駒を減らして一から教わる『駒落ち』で習いますが…
    頼めば棒銀の戦い方だけ教わることもできますよ」
業者:「奨励会…って、やっぱり強いですか?」
ここ:「強い、強い!やっぱり素人の高段者でも奨励会には、なかなか…」


業者:「このあと現場空いてるから…行ってみようかな」


業者さんが女性なら、ビギナーズセミナーは「1,500円で通えるホストクラブ」
と呼ばれていることも教えたんだけどなあ。。


業者さんが仕事を終えて玄関の戸を閉めると、弟が開口一番
「将棋好きって、ただの好きのレベルじゃないよね!話題、ついていけなかった!」