将棋日和・本編
8/28(土)13:00〜 将棋連盟主催女性限定イベント
「将棋日和」に行ってきました☆
実行委員の伊藤四段は将棋塾の先生ということで面識があり
「もし多数応募で抽選になるなら、私は辞退します」と
伝えてありました。
「なぜですか?!」
「まだ出席したことの無い人に参加して欲しいじゃないですかw」
そのときの伊藤四段の苦〜い表情は忘れられませんw
結局、定員50名を大きくオーバーして70名の参加希望が
あったそうですが、抽選ではなく、全員を部屋に押し込む
方針で強行。
「強行されましたね」受付で伊藤四段に言うと
「泣いてる人を見たくなかったんです」
それ、いただきます♪ と言ったら
「と、太地くんも言ってましたw」
中村太地四段がすかさず「え?!」と言い返したところを見ると
中村四段はそんなことは言ってないのだと思いますw
大人数で大変なのは百も承知で決行してくださった連盟の皆様に
感謝♪
■プログラム
1.開会式
2.指導対局or入門講座(1)
3.トークコーナー&おかしタイム
4.目隠し将棋(▲瀬川四段vs△行方八段)
5.指導対局or入門講座指導対局(2)
6.ペア席上対局(▲木村・本田ペアvs△豊川・山田ペア)
7.クイズお楽しみ抽選会
8.閉会式
■出場棋士
木村八段
行方八段
飯野七段
豊川七段
瀬川四段
山田女流三段
本田女流二段
■実行委員およびサポート棋士
伊藤四段
中村四段
長岡四段
佐藤紳六段(指導対局サポート)
村中五段(指導対局サポート)
今までの将棋日和というと、若手棋士の手作り感いっぱいで、
どちらかというとまったり、ゆったりした進行だったのですが
今回は伊藤四段がビシっと仕切って、約70名の女性は
引率されているようでした。
伊藤四段がビシっとされてたというのもあるけど、
マイクを持たせたらいつの間にか木村ワールドになっていた…
という現実も直視しないとならない。
■一度目の指導対局
私は豊川七段にみて頂きました。
他の棋士の方々の指導対局風景というのは見たことがあったので
見たことが無い豊川七段とは当たりたくないなー、と思っていた
のですが、そういうことを考えちゃうと当たっちゃうんですね。
6面指し。序盤はほぼ無言でパチパチとすごい早さで進んだので
「やっぱり豊川七段の指導は緊張するよぉ」と思いましたが、
心配無用でした。
途中からおy(中略)ギャグ連発の指導となり、生徒からも
笑顔が出て、おお、かえって楽しいかも♪
4枚落ちでやったのですが、最近はずっと2枚落ち定跡を勉強
していたため、この日のために4枚定跡を洗い直しました。
豊川七段の、見事なまでに定跡通りの進行。かえって驚きます。
そしてなんと、定跡を外してしまったのは私の方でした、
しかもミスでw
あ、間違えた!とすぐに気付いたのですが、直後に豊川七段が
指されたので「指し戻したい」とも言い辛くなり
そのまま強行突破です。いや〜、しんどかった。
5回くらい歩を垂らして、と金を作っては取られ…を繰り返し。
それでも優しい豊川七段のお陰でなんとか終盤っぽいところまで。
最近は終盤には時間を使って、自分なりに読んでから指して
いたのですが、今回「指導対局、そろそろ終了してくださーい」の
声が聞こえたりする中、とても詰みまで読むことはできず
苦しむハメに(涙
見学にいらっしゃっていた木村弁護士?に、ほぼつきっきりで
アドバイスをもらっておきながら、まったく頭は回転せず。
普通は銀成りとする場面で、私は銀不成で侵入。すると
「あ、15手詰めですね!」と豊川七段。
「ああ、不成の方がいいのか!」と木村弁護士。
私…15手なんて読めるわけがないじゃんかー(心中大泣き)
結局、豊川七段、木村弁護士に教わりながら必至をかけて
終了になりましたが、その後、豊川七段が15手をささっと
やってみせてくださいました。
瞬時に15手詰めが見えるんかい…と改めてプロ棋士の怖さを知る。
■トークコーナー&おかしタイム
小さなおやつが出ます。いつもプロ棋士の手によって、一人ひとりに
配られます。
「手渡しって、なんかすごいですね」と言うと伊藤四段
「それがいいんじゃないですか♪」
・・・。
この素で女心をつかむキャラ。どうりでいつも(以下自粛
しかも今回は伊藤四段自らチョイスした地元?の銘菓ですよー
トークコーナーはいつもの通り?山田姐さんが仕切るのかと
思いきや、なんと木村ワールドでした。
山田姐さんですら木村八段にいじられる。素晴らしい光景でした。
このコーナーに登場したのは
木村八段、行方八段、瀬川四段、本田二段、山田三段(並び順)。
瀬川四段が色紙に「婚活」を間違えて「始活」と書いたネタから
始まり、マイクを持った木村八段が山田姐さんに
「プロポーズの言葉はなに?」
そして行方八段の遅刻癖や結婚観などに散々ツッコミを入れたあと
また「プロポーズの言葉はなに?」と山田姐さんに振る。
棋風が出ちゃってますよ、木村八段♪
印象として、行方八段は将棋以外はいかにダメダメか、と
いうことをアピールwされたコーナーでしたw
■目隠し将棋
いつもプロ棋士の目隠し将棋はすごいなぁと思います。
本当に盤を見てなくて指してるんですかねぇ…
まぁ15手先まで瞬時に読めるわけですから、頭の中に
将棋盤がいつもあるんでしょうね。
目隠しが成功(反則負けなし)しただけでもすごいですが、
内容もすごかったです。
ちなみに20秒将棋でした。それもまたすごい。
■二度目の指導対局
佐藤紳哉六段に当たりました♪
今日は金髪さんものぶ子ちゃんもナシですw
「先日はどうも」と言って頂けて本当に光栄だったのですが
「ブログ読んでます。いい加減にしろ、と思いながら」と
つい本音が出てしましましたw
あとで酷かったかなーと反省したのですが、昨日のブログも
相変わらずの紳哉節だったので、傷付けてないと確信しました。
お約束の通り、みなさんが「砂糖のように甘い指導をお願いします」
と言っていたので、私も優しいバージョンをお願いしました。
やはり定跡通りの、とっても優しい指導でした。
自分の手を指して待っているあいだ、隣の島で指導されていた
伊藤四段の「あ、それ超いい手です」の声が。
振り向くと伊藤四段と目が合いました。
「超いい手です、とか、いいなぁ。私、言われたことないw」
「それじゃあ俺がまるで褒めてないみたいじゃないですか」
「いや、私がそんないい手を指したことが無いだけです」
指導対局中に島を越えて私語をしてしまうってどうなんでしょう?w
将棋日和のゆるさってことで許してもらえるでしょうか。
佐藤六段が私の前にいらっしゃって
「あ、これはいい手です」
Σ( ̄□ ̄!!
「すみません、気を使って頂いて…」
佐藤六段、ニヤリと笑ってました(怖
しかし、病弱な私にやはり一日2局は無理です。
2局目は必ず2歩をやります。佐藤六段に
「今、2歩をやりました?」と聞かれたのですが、もっと
指導を受けたかったので「やってません!」と言い張りました。
終盤は超簡単な5手詰めを見逃し…頭痛に見舞われました。
「終盤ですねー、詰将棋とかやるといいですね」と指導を受け、
開始前とは完全に形勢逆転で終了しました。
■ペア席上対局
将棋漬けです。
自分の指導対局と合わせると4局目の将棋を観ることになります。
くたくたです(笑)
こちらも20秒将棋。木村八段→豊川七段→本田二段→山田三段
の順に指されました。
豊川七段は木村八段の手を受けて、という格好ですが、
本田二段はこのトップ棋士二人の戦いに割って入るわけですから
とても苦しんだそうです。
本田女流曰く「豊川七段は普通の手を指さないから分からなくなる」。
本田二段の手を受けて、山田三段は割と攻撃的な手。
やや混乱気味の局面を収束させるのが木村八段。そこで
大人な将棋を指してしまうのが豊川七段。イベントなのに、と
思いながら20秒で木村八段の構想を引き継ごうとする本田二段。
容赦なく応酬する山田三段。
こんな感じの将棋でしたかね?w
ペア将棋なのに玉がするすると逃げて行くのは
木村八段の将棋そのままじゃないか♪と思ってしまいましたw
「相入玉だけは避けて欲しい」伊藤四段がマイクで釘を差して
ましたw
■お楽しみ抽選会
これは事前に配布されたクイズの成績発表が行われ、
成績優秀順にくじを引いて、当たった番号の景品がもらえる
ゲームです。
そもそもクイズが… おたくじゃないと解けませんw
木村八段が日課としていることは?
飯野七段のお嬢さんは何人姉妹?
豊川七段の好きなことは? etc.
大盤解説に行っていると、棋士がプライベートを話題にするので
分かっちゃったりするのですが、木村八段は先日の大盤解説で
「ジョギングをしているんですけどね」とも言っていたし
「ジムに通っていたときにね」とも言っていたしで、答えが
分からなかったです。
んで、私が頂いた景品は
- 作者: 北浜健介
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2回の指導対局、2回とも終盤で苦しんだ私への あてつけ
贈り物ですか。
7手かぁ…
サイン入りで頂きました。北浜七段、ありがとうございます。
くじは全部瀬川四段が、景品の手渡しは全部木村八段が。
なんというVIP待遇。
というか、プロ棋士にここまでさせますか?w
贅沢極まりなしです。
■まとめ
濃厚な時間でした。。
告知を見て申し込んだ女性たちはたぶん将棋マニア?だった
でしょうから、異常なほど盛り上がったのは言うまでもありません。
もし次回があるなら、もっと応募者が増えるのではないでしょうか。
準備から運営まで関わった皆様、お疲れ様です。
とても楽しかったです。