阿久津七段

暑いですね。いぇ、日本が、ですよ。


7/9(土)第23期竜王戦決勝トーナメント第2戦が東京将棋会館にて。
先手三浦八段vs後手阿久津七段。


びっくりしましたね。経験浅い私は、こういう投了図を見たのは
初めてです。先手の駒が死んでるようには見えないのですが、
じゃあどうすんの?と聞かれても、もう何がなんだかわかりません、
というのが本音です。


幕末の日本を想像しました。
将軍そっちのけで、ツワモノどもが我先にと集まって、
連携がとれてるのか、とれてないのか分からないけど、とにかく
守備が堅くて、黒船近付けませーん、みたいなw
黒船、上陸断念、みたいなw


阿久津七段、こぇー。


が、しかし。私の中での阿久津七段は。
「トランプを引いてもらえない人」♪


それは昨年秋、女性限定将棋イベント「将棋日和」にて。
当時広瀬五段と阿久津七段がトランプ将棋をやったのだそうな。
(っていうか見てたけどw)
1から9までのトランプを用意。任意にトランプを引いて
出た数の筋の駒だけ動かす、または持ち駒をその筋に打つ、
という半分運まかせのゲーム。


広瀬五段のトランプは「誰か引きたいひと〜♪」というと
ギャルたちが引きに行ったのに、
阿久津七段の番になると、みんなもじもじ、誰も引かないw
阿久津七段の運命を自分が担うのが怖いのよ。というのが
本当のところだと思うのだけど、次の手が指せない阿久津七段、
「誰か、お願いだから引いてください!」


懇願の表情を忘れることができませぬw


さて。そんな阿久津七段に、なぜか今日指導対局して頂くことに♪
周囲は私の「すごい戦いだった」の一言で、ちょっと緊張気味だった
のに、どうしても「トランプを引いてもらえない」イメージがぬぐえず。


4枚落ちは伊藤流で言うところの「刀」を一本も持たない状態。
「そんな上手、怖いわけがない」と暑さでやられていたのですが、
定跡通り、5五の地点に阿久津七段が歩を進めただけで
びくっ


「くらい、取られた!!」 平常心を失う私。
「いつもと同じですよ」と飯島天王に言われ、疑いのまなざしで盤を見ると
そういえば、いつも5五で角道止められてたような気がします。


「刀」持たずに黒船を追い返す阿久津七段ですから。
駒落ちって言っても、阿久津七段に「駒落ち」は通用しませんから。


過剰に反応しすぎて「少考」してしまいました。


というわけで。その黒船の棋譜はこちらからどうぞw
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/ryuou20100709.html