初代スーパー講師、最終日

それは5月の下旬、唐突に。
ビギナーズ・セミナーのスーパー講師から
「来月いっぱいで講師をやめることになりました」とのお知らせ。
最初は体調不良なのかと心配しましたが、それも含め
激しく動揺したのが、つい昨日のことのようです。


病体に鞭打って、ビギナーズ・セミナー全日参加できるよう
カウンセラーにリハビリメニューを立て替えてもらいました。
「そんなに将棋ばっかりやらなくても…」と
カウンセラーのみならず主治医も思ったようですが、
事情と私の気持ちを汲んでくれました。


全日だと8回あったわけですが、本当にあっという間でした。
今日、最終日。
最終日だからといって何のイベントがあったわけじゃないですが
やはり気持ちはかなり揺れています。
応援したいと思いながらも、やはり寂しい。
遊々塾での講師などはまだ予定がありますから、行こうと思えば
行けなくはないのですが、たぶん、私にとっては
本当に今日が最終日だと思います。


一ヶ月、強化訓練してみたところで、平手がどうなるわけでは
ありません。私は毎回居飛車でしたから、ほんの少し
やってみた… 程度のものでしょう。


しかしスーパー講師が、回を重ねる度に「教えよう」としてくださる
内容が濃くなっているのを肌で感じました。
正直なところ、平手では私は自分で何も指していません。
全部スーパー講師の言う通り駒を並べただけです。が、そこに
スーパー講師のノウハウが凝縮されており、しかも手の意味や
将棋のセオリーがまとめられて、できるだけ多く伝えようとして
その局面が設定されているのが分かりました。


今、私にできることは、その並べられた手順を、繰り返し見て
自分の力に変えることです。「どうにもならなかった」で
終わらせる気にはなれません。
スーパー講師の時間を、それだけ割いていただいたのですから。


この一ヶ月を無駄にはしません。