名人戦

68期の名人戦が決着しましたー


4局目を迎えるに当たって、三浦挑戦者は
「3局までの内容があまり良くなかった。
 これぞ名人戦という勝負をしたい」と
インタビューに答えていました。


「将棋の内容が良くない」というのは、対局者本人の主観であって
必ずしも第三者的に、もしくは将棋という世界において
本当に「良くない」ものとは違う、ということはよく分かりました。
対局者本人が納得してないと、勝ち負けに関わらず
「良くない」ものは「良くない」のでしょう。


結果としては最短の4局で決着だったわけですが、
羽生名人の終局後のインタビューで
「一局勝つのも大変」というのは、本当だと思います。
一局の積み重ねが番勝負を決するのであって、1局目に勝ったら
2局目が有利になる、というわけではありませんもんね。


ただ心情的にはどうなんでしょう?やはり3連勝で迎える4局目と
3連敗で迎える4局目では違う気がするのですが。
プロだとそういうのもコントロールできるのでしょうか?
そういうのを気にするのは前日の夜だけで、対局が始まると
将棋のことだけで一杯になるのでしょうか。


かつて羽生さんの就位式に参加してみたとき、祝辞を送った方々が
揃いも揃って
「次も勝って大山先生の記録を塗り替えてください」
「次は永世竜王の名前を持って戦ってください」と
にこやかに仰られてたのですが、私的には
「それは祝辞じゃ、ねぇ!」と思いましたw
勝って一息ついてるところに、なんであっさり番勝負勝利への
期待を口にしちゃうんですかw


「羽生さんだからね」で私も納得することにしたのですが、
やっぱり1タイトル獲るのは簡単じゃないですよね。


観戦してるだけで将棋酔いしている昨今なので、今回は
より強くそれを感じましたw


決着おめでとうございます。