棋王戦第五局と大盤解説

佐藤九段ファン、久保棋王ファンにとって、今期最後の
大切な一番。対局は関西将棋会館にて。
そして東京将棋会館でも大盤解説あり♪


火曜の今日は午後一に将棋塾でした。通常は詰め将棋か
棋譜並べから始まるのですが、今日はなんと!
昼休憩までの将棋を大盤解説して頂きました!!


ネットでそこまでは観ており、序盤はおとなしく進んでいるな、
という印象があったのですが、やはり序盤で
佐藤九段の新手が出たそうですw
先生方は一手進むたびに「みなさんは真似しないようにw」


通常の大盤解説はその局面からの候補手を挙げて勝ち筋を
検討する場合が多いのですが、さすが将棋塾♪
「ここでやってはいけない手」を教わりました♪
けっこう目からウロコですw 改めて、プロ棋士ってば
そんなことまで読んでるのか、と感心しきり。
将棋塾の先生方、ありがとう(^∇^)


そして1時間の空き時間のあと、いよいよ公式大盤解説
解説森内九段、中村真梨花先生♪
いきなり真梨花先生が挨拶で大コケをしましたので、会場は
和やかなムードで始まりました。


結果から言うと… とても体力を消耗する解説会でした。
最後は和やかというよりも緊迫した空気が流れ…


森内九段の解説はとても優しくて、ほんと、いつも勝負の第一線で
大活躍している方とは思えないほどおっとりとした候補手です。
私も自分でも考えてみよう、なんて殊勝な心がけは皆無で、
解説をただフムフムと聞いていました。


中盤までは、私は先手がいいんじゃないか、と思ってたのですが
それは贔屓目ってものでしょうか(笑)
実際はどっちが良いのかよく分からない、ヘンな言い方をすれば
均衡のとれた勝負だったようです。


体力を消耗したというのは。勝負の決着が私の期待と違うものだった
からではなく。
あの恐ろしく長い最終盤の戦いのせいです。


表現が間違っているかもしれませんが、両者、形振り構わず
「勝ち」にこだわっているというか。
いや、たぶん間違いですね。きっと論理的思考に基づき指されて
いるはずです。
が。森内九段の予想がことごとく外れてしまうような、
森内九段が届いた棋譜を見て思わず「え?!」と声を上げてしまうような、
「相手を出し抜かないと勝てないぞ」という気迫みたいなものが
駒の動きから感じられるのです。


他人事とはいえ、ものすごい緊張しましたし、重苦しい感じでした。
森内九段の解説はとても分かりやすかったのですが、そういう意味でなく、
私には全然分からない終盤でした。
終局したとき、脱力してしまいました。
「何か質問はありますか?」と時間を頂いたにも関わらず、脱力しきって
思考力も動作力も無かったです。


遠山四段の言葉を借りれば「将棋酔い」ですねw
すさまじかった…


棋王戦、久保棋王も佐藤九段も日程的に厳しい局がありましたが、
それぞれがその厳しいところを制し、全体通して激しかったと思います。
お疲れ様でした。。