将棋は苦手でいい(自分再発見)

NHK囲碁将棋ジャーナル」を見て、いかに自分が将棋を理解して
いないかを知り、しかも理解するにはかなり努力が必要と分かり、
愕然としていた。


そうしたらそのすぐあとの番組がアンコール物で、先月放送した
「プロフェッショナル 仕事の流儀
 ライバルスペシャル最強の二人、宿命の対決 
 名人戦 森内俊之 VS 羽生善治」   タイトル長すぎだよ!
が始まった。


7月15日、この番組は親から「羽生さんがテレビ出てるよ」と電話が
あって、途中から見た。前半を観てなかったから、そのままぼんやり
観ていたのだが、羽生さんが顔を両手で覆ったシーンから、
「あ、ここから観た」とすぐ分かった。


そうだ。私は将棋が苦手でいいんだ。
小学生の頃、早々にそう判断してしまった理由が分かった。


私が何かを記憶するとき、それはビジュアル。理屈ではない。
コンピュータでいうところのアナログ形式。動画だったり画像だったり。
テキストやMIDIではない。イラストレーターではなくフォトショップ
再現率はかなり高いが、応用は効かない。


子供の頃、「まんが日本昔話」をテレビで観たとする。
1話10分〜13分程度だろうか。そのストーリーを最初から、一言違わず
最初から言えた。覚えたストーリーを、寝る前に弟たちに聞かせる。
このとき私の頭の中では映像とナレーションがそのまま残っていて
「内容」として記憶されているわけではない。だから何度だって
同じストーリを語れた。


中学の時は、週刊まんがの1話を、読んだらまるごと覚えていた。
まんがなのでセリフの抑揚は無いが、それを最初から最後まで
間違えずに言えた。親に「気持ち悪いからやめろ!」と言われた(笑)
このとき、私の頭の中には1ページごとの画像があり、そのコマ
の中に画像として残っているセリフを、改めて声に出して読み上げて
いるのだ。最後のコマを読んだら、次のページ画像を思い浮かべる。


ゲームの、たぶん「トゥームレイダー」だったと思うが(違うかも)
スタートゲートからゴールまで、長い廊下を主人公がビデオで見る
シーンがある。建物内部は複雑で、何度も角を曲がり、いくつも
扉を開ける。
さてプレーヤー(自分)は、数十秒の間に、今ビデオで見た道順を
たどって進まなければいけない。スタートゲートが開く。
ところが私の頭には全部映像が入っているので、ゲーム画面はそれを
なぞればいいだけ。迷うことも間違えることもなく、制限時間の
半分程度でクリアできた。


そう!私の頭はそういうふうにできている!
逆に将棋のように、駒の特性や数で、局面を打開するような
演算は苦手なのだ! (威張るなw)


たぶん、手の意味を考えながら棋譜を再現しようとしているから、
手の意味が理解できていない今はそれができない。
しかし意味を考えず、ただ映像で棋譜を最初から最後まで見せられたら
私はあっさり100手を再現するかもしれない。
そんな将棋は意味がないからしないけどね!


だから私は将棋は苦手でいい! むしろ得意になろうとして
自分の資質を壊すようなことはしないほうがいい!
私の頭脳だと棋譜を覚えるには全部映像にする必要があるから、
無理w 映像は容量を食うんだよ、脳内でも(笑)


でもできれば、前人未到と言われる手のときに、
「えー!それは変!」とか、言ってみたいなぁ(爆)