第4回朝日杯将棋オープン戦一次予選

一時予選のプロvsアマチュア戦、朝日新聞本社に
観戦に行ってきました。
棋譜中継があったので行かなくても楽しめたとは思いますが
マチュアの清水上朝日名人の応援をしたかったので。


しかし本当のところ、アマチュア戦のときほど純粋に
清水上さんの応援はできなかったのですよ。
というのも、対戦相手の田中悠一四段は長野出身ですから。
田中四段は北アルプスの麓ではありませんが、長野県出身の
プロ棋士は少ないですから、やはり贔屓してしまいますね。


かなり複雑な心境ではあったものの、序盤はなかなかいい
勝負なんじゃないかと思って観ていました。


午前はずっと田中四段vs清水上アマ名人の対局を見て、
午後の5対局は大盤解説を聞いていました。


全10局。まさかの 10-0 。全局、最後はプロが力を発揮。
うーん、アマチュアとの差がひらいたのだろうか?


ちょっと思ったのは。
マチュアは自分の指してみたい手を自由に指している。
プロの中ではやや「筋が悪い」とされるものであることも。
この対局相手が私だったりすると、本当に「筋が悪い」のだけど
アマ強豪が指す手だから、そんなに簡単なはずがありません。
プロの、その手を見たときの
「え?!」という表情が隠しきれていないのが印象的でした。
きっとプロ的には読み筋に全く入ってなかったのでしょうね?


意表を突かれて、その手の真意をさぐるのに、だいたい40秒くらい。
それくらいで狙いを読んじゃって、それに対応する自分の手を
考えられるというのは、さすがプロだなぁ!と思いました。
もしかして詰みまで読んでるのか?と思うようなときも。


しかしアマチュアの方は、それでもさらにプロの意表を突く手を
連発して、プロはまたそこで考え直しw
プロ同士のときとは勝手がずいぶん違うんじゃないかなーwと
思ったのですが、どうなんでしょう?w


午後は大盤解説場に入っていたのですが、大盤解説が始まるのは
開始から30分後。
解説前にちょっとだけ対局を見ておこう、と対局室へ。


北アルプスの麓、まさに同郷の長沢アマが対局。まだ囲いが
終わっておらず、これは銀冠かなー?と見て隣へ。すると!


サトシン先生、なんかすごいことになってる!!
今すぐどうとかじゃなく、こんな戦いってアリですか?!と
思うくらい驚きました。もしかして、ヤバいのかも?!


そして大盤解説が始まってすぐ、やはりサトシン先生は
かなり苦しい局面に立たされていることが裏付けられました。
かき回されすぎです、って感じです。このまま押されちゃうのかと
ハラハラしたのですが、プロって怖いですね。。
しっかり相手のスキを見極めて、冷静な手を選ぶんですね。
マチュアが自由に指してるのと対極して、プロは基本に忠実に
指している、という感じでした。


しっかり囲っている勝負というのはとても少なくて、特に
マチュアは囲わないで勝負に出ちゃっていて、それが最近の
流行なんですか? それとも以前からアマチュアはこれくらい
自由なんですか? と思わずにはいられない大会でした。
清水上朝日アマ名人も負けちゃったわけですが、
純粋に楽しかったです♪


大盤解説の飯島六段には、アマチュア戦のときにお世話になった
お礼とプラスαの雑談を♪
マチュア戦のとき「引き角」の著書をいただきました♪

マイコミ将棋BOOKS 新・飯島流引き角戦法

マイコミ将棋BOOKS 新・飯島流引き角戦法

主にその話。「引き角」は後手でやる戦法なんですが、
一度、先手のときにやってみたことがありましてww
すぐに天野三段に差し戻されちゃいましたけどw
「先手でやった」と言ったら、飯島六段、激しく困った顔を
されてました。ええ、ちゃんと「後手で」という箇所は
読んでましたよw 「やっぱりダメでした」という報告ですw


自分も早く後手で指せるようにならんといかんな。


朝日オープンへのアマチュア進出が阻止されました。
そういう楽しみはなくなっちゃいましたが、これからは
プロ棋戦を楽しみましょう。