朝日杯将棋オープン戦♪

行って来ました、東京は有楽町、朝日ホール♪
朝日新聞日本将棋連盟主催のプロ+アマ将棋戦です。
今日行って初めて聞いて知ったんだけどw


今日は午前中に準々決勝が2組。勝ち残った2名が
午後からの決勝戦へ。
そして負けた2名には…決勝戦大盤解説、解説者の役割が
待っている♪
なんかの罰ゲームですか?(笑)


プロ対局の現場を見たい!木村八段の大盤解説が聞きたい!
という2つの目的を持って観戦応募をしました。


準々決勝は、まず
・渡辺竜王 vs 久保八段
・阿久津六段 vs 佐藤五段


将棋界真っ暗な私は渡辺竜王の就位式で竜王と阿久津六段に
ご挨拶した程度。たぶん、お二人とも覚えていないと思われます。
そして久保八段・・・マイブームである佐藤棋王をこの前
敗ってくれちゃった方ですね?許しませんよ(何


2局は同じ部屋で対局だったのですが、2つ同時に見られるような
配置ではなかったので、私は 竜王vs久保八段の方へ行きました。
既に人の壁ができていて、盤面も棋士の表情も見えない…
と思ったら、なんと久保八段の背後に回れば、竜王の表情と
大盤だけは見えることを発見。穴場でした!


プロの対局という意味では「将棋日和」の日に、わいわい賑やかな
会場でかんな先生と井道女流が対局したのを見たのですが、
それは完全にお遊び的な雰囲気で、大盤では藤井九段が
藤井システムの説明をしているし、かんな先生は対局開始直後に
「今日は藤井システムでいきまーす♪」と宣言するし、で
たぶん、プロ対局の緊張感とはほど遠いものだったと思われます。


10分前に4人が入室。すごい近い。会場には人が多かったのに
誰一人話をすることもなく、一種、異様な雰囲気でした。
インターネットでは、よく定時の9時ちょうどに対局開始、と
書かれていますが、なるほど、駒は5分前から並べるのですねー!
「駒を並べているうちに、自然に気持ちが対戦モードに入ってくる」
と伊藤四段が仰っていましたが、本当にそんな感じなんでしょうね?
上手が駒袋から駒を盤上に出し、1駒づつ並べて行く、というのは
「ご主人さま、王手です」を見て知ってはいたのですが、
いやぁー。1駒づつ並べるの、見てる方はまどろっこしいですねw


記録係の机上を見ると、変な時計が。針は4時になっていました。
その12進時計が2つ並んでおり、それが対局者側を向いているのと
記録係側に向いているのとがありました。
をを!あれはカウントダウンしていくのか!!
そして対局が始まってから見ていると、時計の上にある黒と白の
ボタンを係が押していました。
なるほど、なるほど。押したときに、その棋士の方の針だけが
カウントダウンするんですねー。
ストップウォッチでやってると思っていたのです、私。
あの時計には感心w


渡辺竜王大盤解説を聞いたことがあります。なので竜王
一手指すのにものすごいパターンを検討するというのは
分かっていたのですが・・・
いざ対局になると、いったいその何倍のパターンを検討してる
んだ?序盤、いったい何をそんなに考えてるのかなー?
竜王はいろんな方向に目を向けたり首をかしげたり。で、
「それはダメ」と言ってるかのように首を振ったり。


歩がぶつかりました。竜王は考え中。
「ぶつかったら取れ」と将棋塾では教わるのですが、
竜王はそれは取らず、隣の歩を進めました。
うーむ。。
これはやはり、木村八段に解説してもらわねば私には無理。
ということで、両者がなんとなく囲い終わった頃を見計らって
ホールへ移動♪


途中、遠山四段に会いました♪将棋関係の場所で会うのは
初めてです。遠くだったのに「来てくれてありがとう」みたいな
声をかけてくださって、ちょっと感動♪


ホールは大きかったのですが、かなり人が入っていました。
私は2階席に座ったので、木村八段の表情は見えませんでした。
いいんです、動いているのが見えればw


ステージには大きなスクリーンが2つあり、それぞれの対局が
将棋アプリケーションを使って表示されていました(実写ではなく)。
2つの対局を木村八段と聞き手の伊藤女流で解説していました。
が!
どちらかの解説を始めるとその対局は手が止まり、その隙に
もう一局の方がすごい速さで進んでいくんです。
木村八段、大変だよ、あっち、動いてるよー!


そしたら「渡辺竜王はもう一分将棋ですね」
え?! Σ( ̄□ ̄ !!
知らなかったのですが、この朝日杯、はや指しって言うんだ
そうです。一人持ち時間40分。だから時計が4時だったのかー!
冷静に考えたら、午前中に終局するのに持ち時間が4時間なわけ
ないですよね!


一分将棋、大好き♪ということは、はや指しというのも
好みである可能性が大です。というか、好みでした♪
「長考禁止」みたいで面白いですね!
朝日新聞名人戦もやってるらしいですが、傾向の違う2種類の
将棋を企画してるのは面白いです♪


そして決勝は 久保八段 vs 阿久津六段 になりました。


午後も引き続き、木村八段の解説です。幸せですね♪
すると途中から、敗者2名が壇上へw 罰ゲームですよ、ほんとw
渡辺竜王と佐藤五段による解説でした。


渡辺竜王の解説は、やっぱり面白いです! なぜなのでしょうか?!
ネットでは

渡辺竜王は「いやー、何をしゃべればいいんですかね。こんなテンションの低いところで」とため息。

と書かれていましたが、竜王はそれでも将棋を楽しんでいるように
見えましたよw テンション低いようには見えませんでしたw


通常、大盤解説では、その局面に対しての次の一手や、その駒の
狙いなどを解説してもらうのですが…


序盤、いきなり阿久津六段が作戦負けしたようです。
「これは大変」「これは厳しい」「これは案外早く投了か?」
竜王と佐藤五段がどう検討してみても、良いところが無さそうでした。
そして「もう、こうするしか手が無いよね」
かなりの数の手筋を示す竜王が「これしか無い」と言っているのです。
しかも、本当にその通り手が進んでいましたから、これは
検討の余地なく、阿久津六段は悪い方向へ一直線に進んでいる
ようでした。


しばらくしてから、また木村八段と伊藤女流が登場。
以前の王将戦第一局もそうでしたが・・・
棋士が3名揃っちゃうと、もう大盤解説じゃないですね(笑)
たぶん「検討」とかいうやつです。聞き手、ほとんど無視w
数字と駒の名前をすらすらすらと9手くらい先まで読みあげる。
壇上の3名と1名はプロだから「いや、それはちょっと…」
とか言いながら、さらに「じゃあ続けてみましょうか?」と
やっているのですがw ついていけません(爆)
でもその通りに本譜が進んでいくので、そういう意味では
やはりプロの検討は面白いですね♪


大盤スクリーンには竜王の言葉を再現しようと係が
アプリケーションを操作。しかし、途中で竜王が考えている
箇所とは違うところで飛車が停止。竜王
「違うよ、そこじゃないよ、こっちだよ。まだまだだね(笑)」
とダメ出しw そこでまた会場に笑いがw


しかも2回目も同じ箇所で飛車がストップ。竜王
「違うって!」またダメ出し。
こういうのはネットじゃ見れないからリアルは楽しいですね♪


44手目、ネットでは竜王と佐藤五段が退場されたように
書かれていますが、いいえ、お二人とも全然退場する様子なしでしたw
もう検討始めちゃったから、一瞬でも目を離したくない、
そんな感じでした。検討が楽しくて仕方がないかのようでw


2階席の私からはネットのコメントは見えませんでしたが
「あ、書かれちゃった」と竜王。「こんな品のないコメントを」
木村八段「だから喋っちゃダメなんだよ。口は禍いのもと!」
帰ってコメントを読みましたが、確かに、テキストだけ見ると
辛辣な言葉を容赦なく、配慮なく喋っているようにみえますが、
会場はけっしてそんな雰囲気ではなかったですよw


木村八段が壇上に戻ってきたときは「久保必勝」でした。
が、秒読みに入った阿久津六段は強かったです!
どうみても良いところが無い…はずだった阿久津六段ですが、
必勝の久保八段がいきなりピンチに!
(解説がなければ私には何が起こったのか分かりません)


こういうのがはや指しの面白いところなのでしょうかw
じっくり考えている時間が無いので、思わず見落とす手が
あるのでしょうかw
結果は阿久津六段の大逆転でした!!


計3局、早すぎて私には何がなんだか分かりませんでしたが
(ちなみに遅くても分かりませんw)
これはこれで、大変おもしろかったです!


大盤解説は、やはり癖になりますね。これからは
プロ棋士検討生解説にしちゃったらどうでしょうw
通いますよ♪