羽生名人が急に「先輩になった」

運悪く会社の引っ越しと竜王戦の月日が重なった。
金曜日はあまりの忙しさに、体が緊急事態を告げていたのだが
そこで止めるわけにもいかず、本来なら土曜はぶっ倒れて然り
だったのだが、あらゆる応急処置を施し、なんとか将棋塾へ。


夜のリアルタイム竜王戦。医者に言ったら観戦を止められる
こと必至、と思いながらも観戦。
日曜日夜。これも終局は丑三つ時かと言われていたから
最初からリアルタイム観戦は諦めていたのだが…つい、見ちゃうw
すると予想以上に早く勝負が始まって、そしてなぜか指すのも
早くて(それぞれに長考があったのが、そのあと)、
結局、投了まで見てしまった。


月曜日。今度は会社移動先での荷解き。また緊急警報が鳴っていたが
やめるわけに行かず、ギリギリまで頭と体を酷使。
そんなわけで、気になる竜王戦観戦記を読もうにも読める状態では
(私の体が)なかった。今もまだ、読み返せずにいる。
(というか出社しろよ、遅刻するぞww)


そんな「なんとなくしか読んでいない」今の状態で、妙に頭に
残っているのが、感想戦になった途端、羽生名人が急に
「先輩になった」ということ。
そういえば大学生の頃、4年生はサークルボックスへの出入り自粛が
慣例だった。なぜなら「下が育たないっから。3年に主導権を渡せ」
ということだ。だから4年生は他の場所で勝手に集まり、遊んでいた。
政治の世界も若返り。
というか、あれは小泉さんが無理やり政治にも定年を作ったからか(笑)


プロの世界では自分が現役であるにも関わらず、下に譲るなんてことは
あり得ない。それで生計立てないとならないわけだし。
だけどもしかして羽生名人は、梅田さんが観戦記を通してずっと
書かれていた「世代」の在り方を、とても気にしているのだろうか?
と思ったりもする。後輩が自分を負かせるようになるのは、それはそれで
嬉しい一面もあるのだ(少なくとも私の場合は)。


なんて思いながら、早く体調直して観戦記を読みなおさないと。
たぶん、読み返したら、私は羽生さんの「大局観」について
素人炸裂で勝手なことを書くだろうから、まだ周囲も落ち着かない
うちがいい(爆)